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COVERCHORD CULTURE

JONNY NASH × nonnative
Point Of Entry Special Interview

ソロアルバム “Point Of Entry” のリリースを記念し、〈nonnative〉とのコラボ Tシャツが発売。
JONNY NASH のインタヴューと、プレイリストを公開する。

7月22日 (土)発売

2000年代初頭、日本滞在中に音楽活動を開始し、今やアンビエント・ニューエイジシーンの筆頭として広く知られるミュージシャン、Jonny Nashの最新ソロアルバム『Point Of Entry』がリリースされる。

2014年より、インディー、ギターを中心としたエッジなアンビエント作品にフォーカスした音楽レーベル〈Melody As Truth〉を主催する彼は、自身のソロ作品やコラボレーション作品など、さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。

6枚目となるソロアルバム『Point Of Entry』ではアコースティック・ミュージックとアンビエント・ミュージックの融合によって構築された「私的なフォーク・スタイル」を探求したという。

LP盤と限定版カセットでの『Point Of Entry』リリースを記念して、COVERCHORDでしか手に入らない〈nonnative〉とのコラボレーションTシャツが発売となる。

Jonny Nash本人に、彼の個人史や『Point Of Entry』制作の背景、〈nonnative〉とのコラボレーションなどについて話を聞くとともに、プレイリストの選曲を依頼。アルバム制作時に彼が聴いていた曲をセレクトしてもらった。

COVERCHORD AUDIO
Selected by
Jonny Nash

Jonny Nash
Interview

ー音楽を生業にするに至った原体験など。ご自身のルーツを教えてください。

ロンドンの大学に通っていた学生時代から、20年以上にわたり音楽制作、レコーディングの実験をしてきました。
でも、音楽を職業にするという点では、ゆっくりとした歩みでしたね。長い間、ロンドンのファッション業界で働きながら、夜や週末に音楽制作に取り組んでいました。
2014年にレーベルの運営を始めてからは、徐々に音楽の仕事が大きくなっていきました。最初はフルタイムの仕事をパートタイムへと減らし、そこから数年後には音楽以外の仕事と別れることができました。
ルーツの話をすると、私はインディー・ギターキッズで、エレクトロニックミュージックとクラブカルチャーにのめり込んで、それからギターミュージックに戻ったという感じです。


ー今回のアルバムのコンセプトを教えてください。また制作中のエピソードなどあれば教えてください。

今回のアルバム『Point Of Entry』は、2つのアイデアを念頭に置いて構想を練りました。
1つ目は、空間と環境に関連したものです。私はオランダの郊外に小さなコテージを持っていて、近年は多くの時間をそこで過ごしています。自然の中で過ごす時間にインスパイアされた曲で、そのような環境で聴くのに最適なアルバムを作りたかったんです。
2つ目は、どのように曲をレコーディングしたいかということ。考え過ぎず、ただ毎日自由に演奏し録音して、何が生まれてくるかを見たかったんです。そういう意味ではかなり自然発生的なアルバムでした。
アルバム自体はアムステルダムの自分の家に設けた小さなスタジオで6ヶ月かけてレコーディングしました。そこでは本当に集中することができたし、毎日の作業リズムを身につけることができましたね。

ー影響を受けたアーティストや、インスピレーションの源になっている人物や場所、物事などあれば教えてください。

以前は、自分が聴く多種多様な音楽から影響を受けていましたし、レコードディガーやDJ、プロデューサーたちのネットワークにも繋がっていました。
近年はCovidで人々がアムステルダムから離れていったこともあってか、興味深いことに、外的な影響よりも自分の内的な世界やイマジネーションに頼った創作をすることが多くなりました。
大雑把に言えば、音楽を中心とした都市生活やナイトライフは、以前に比べ私にインスピレーションを与えてくれる役割がずっと減っています。
自然の中で過ごしたり、歩いたり、サイクリングしたりすることが多くなり、そうしたときにアイデアが浮かんでくることが多くなりました。


ー Gigi Masin とのコラボレーションはどのようにして始まりましたか? また、次のコラボレーションプロジェクトの予定などありますか?

私がGigiに会ったのは8年ほど前、彼がミュージック・フロム・メモリーを主宰するTakoと打ち合わせをするためにアムステルダムを訪れたときでした。
当時、レーベル〈Music from Memory〉は彼の作品の回顧録『Talk To The Sea』をリリースする予定でした。Takoは、私がGigiの音楽のファンだったから、遊びに来ないかと誘ってくれたんです。
それ以来、Gigiとは、Gaussian Curve名義で2枚のアルバムを作り、デュオとしても『Postcards From Nowhere』というアルバムをリリースすることができました。
昨年はGaussian Curveとして何度かショーを行い、とても楽しかったので、今年は新曲をレコーディングする機会があればいいなと思っています。

ーいつもアートワークの細部に至るまで気を配っていると感じますが、制作する時のこだわりなどありますか?

アートワークは特にフィジカル・ヴァイナルをリリースするときには本当に重要だと思います。私のレーベルのアートワークの大半はメルボルン在住のMichael Willisがデザインしています。
ですが、今回はジャケットとアルバムに関連するすべてのアートワークは、私のパートナーであるDeniseが制作しました。レコードに収録されている音楽を反映させるために、手作りで人間味のあるものにしたかったんです。
このアルバムは暖かく、前向きで、開放感のあるレコードだから、アートワークもそれを反映する必要がありました。
Deniseは、レコードにインスピレーションを与えたこの地域の風景をよく知っていて、私がレコードを制作している間に、私たちはアートを発展させることができました。本当にいいプロセスでしたね。


ー 〈nonnative〉とのコラボレーションはどのようにして実現しましたか?

さっきの質問でも言ったように、私はもともとファッション業界で仕事をしていたんです。〈nonnative〉のチームとは15年ほど前に知り合いました。
それ以来私はずっと彼らをフォローしていて、彼らの活動を本当に尊敬しています。ですから、このプロジェクトで〈nonnative〉とコラボレーションできたことは本当に嬉しかったです。


ー今後の活動や展望について教えてください。

実はすぐにスタジオに戻って次のアルバムを作るつもりなんです! そして2024年内に少しツアーをします。最後に日本に行ったのはもうずいぶん前のことだから、そのときに日本に行けるといいですね。

Jonny Nash
2000年代初頭、DiscosessionのメンバーとしてChee Shimizu、Dr. Nishimuraらとともに、コズミック・バレアリックミュージックシーンで特に知られていたJonny Nashは、今日アンビエント・ニューエイジシーンの最も重要なアーティストのひとりとして広く認められている。
2010年代半ばKyle Martinとの「Land Of Light」プロジェクトを通じて、よりアンビエントやニューエイジの領域へと向かい始めた彼は、2016年にアムステルダムに拠点を移し、自身のレーベル〈Melody As Truth〉を立ち上げた。
アンビエント・ミュージックのパイオニアであるGigi Masinや、オランダのプロデューサー、Young Marcoとともに結成したGaussian Curveとしての活動を通じて、彼のサウンドとアーティストとしての評価はさらに確固たるものとなった。
プロデューサーとしての活動の他に、世界中でライブツアーを行っており、日本人アーティスト Yoshirottenとのインスタレーションや、Xavier Veilhanとのヴェネチア・ビエンナーレへの出演など、さまざまなオーディオビジュアルプロジェクトに取り組んでいる。

Instagram_@melodyastruth

7月22日 (土)発売

7月22日 (土)発売

7月22日 (土)発売

JONNY NASH × nonnative
“Point Of Entry” TEE

Price_¥7,000
Color_White
VNN-T4257

7月22日 (土)発売

Melody As Truth
JONNY NASH
“Point Of Entry”
LP / Limited Cassette

Price_¥4,000
VMAT-O001

7月22日 (土)発売

Price_¥2,200
VMAT-O002

7月22日 (土)発売

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