クリエイターにきく、年末年始に見たい映画。

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クリエイターにきく、年末年始に見たい映画。

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野村訓市が選ぶ映画3本 1. 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ完全版』/ Once Upon a Time in America
1984年 アメリカ/イタリア
監督:セルジオ・レオーネ 主演:ロバート・デ・ニーロ
何しろ長い、3時間あるから暇がある年末などじゃないと観れないのでは。サントラもいいし、昔の街並みもいいし、何より愛と友情と裏切りってのがいい。話は何十年にもわたる話なので、のんびり観たい。


2.『タンポポ』/ Tampopo
1985年 日本
監督:伊丹 十三 主演:山崎 努
寒くなるとラーメンがうまくなる。夏に食うのは嫌いだ。ちょっと前にアメリカにいて、そこでまたこの映画の話になった。流れ者のトラック野郎が潰れかけたラーメン屋を立て直し去って行く。まるで西部劇。なのだが、この映画で知ったラーメンの正しい食べ方とか、ホームレスのおじさんが実はとんでもないグルメだとか、小話がいちいち素晴らしい。アメリカのいまあるラーメンブームももとはここから始まったのだ。タンポポを観てから、夜中にラーメンを食いに行こう。


3. 『北の国から』/ kitanokunikara
1981年〜 日本
原作・脚本:倉本 聰 主演:田中 邦衛
暇があるのならばこれを全部観たい。しかも連続で。1日10話分くらい観て、それから特別編を観ていけば、もう1年はドラマなんて観なくてもいいんじゃないだろうか。子持ちの人間になると、また昔とは違った気分で観れる。昔は子供達の成長をハラハラしつつも微笑ましく、観ていたものだが子持ちになると、てめえの子供がジュンやホタルのようになったらはっきりいって困るなと。でもこれを観てから雪国に行くのが正しい冬の休みの気がする。



林真理子が選ぶ映画3本 1. 『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』/ Interview with the Vampire
1994年 アメリカ
監督:ニール・ジョーダン 主演:トム・クルーズ
ヴァンパイアが好きなのですが、その中でも特に好きな映画です。何回見たかわかりません。 ストーリーも、ヴァンパイアの切ない生き方が美しく描かれ、俳優も美しく、衣装も美しい。 大好きな映画です。


2. 『ギャング・オブ・ニューヨーク』/ Gangs of New York
2002年 アメリカ
監督:マーティン・スコセッシ 主演:レオナルド・ディカプリオ
実話をベースにしたギャングの抗争を描いている映画なのですが、世の無常が描かれていてストーリーにぐっと引き込まれます。 キャストも衣装もクール。登場している悪役もただ悪いだけでは無く、きちんとそこに至るまでの理由も描かれていて格好良い。 とにかく、衣装がいい。


3. 『ヘルプ』/ The Help
2012年 アメリカ
監督:テイト・テイラー 主演:エマ・ストーン
これも実話をベースに描かれている話で、アメリカ・ミシシッピ州で黒人奴隷女性がどれだけひどく扱われてきたかという重い題材。考えさせられる内容だし、絶対に背を向けてはならない話。みんな見たほうがいい。 今回ピックアップした三つの作品は、何も考えずに見る事が出来ない、どちらかというとある意味暗い内容です 笑



西村浩平が選ぶ映画3本 1. 『コラテラル』/ Collateral
2004年 アメリカ
監督:マイケル・マン 主演:トム・クルーズ
夜のトム・クルーズ。



2. 『宇宙戦争』/ War of the Worlds
2005年 アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
主演:トム・クルーズ
走るトム・クルーズ。


3. 『ナイト&デイ』/ Knight and Day
2010年 アメリカ
監督:ジェームズ・マンゴールド
主演:トム・クルーズ
やっぱり、トム・クルーズ。



大野京子が選ぶ映画3本 1. 『ヒューゴの不思議な発明』/ Hugo
2011年 アメリカ / イギリス
監督:マーティン・スコセッシ 主演:グレアム・キング
監督マーティンスコセッシの作品。スコセッシといえば、暴力描写をしっかりと描く、シュールなイメージが強いのですが、この作品は、彼の描くファンタジーで、家族でゆったりと観れる作品ではと思います。大人は大人なりに、子供は子供なりに楽しめます。途中、実在した、映画監督の登場もありますが、知る人ならば、その部分も興味深いです。


2.『リトルダンサー』/ Billy Elliot
2000年 イギリス
監督:スティーブン・ダルドリー 主演・ジェイミー・ベル
イギリス炭鉱町で、男家族の中育つ少年の興味は、保守的で無骨な男たちにはありえないもの。アップテンポで愉快なシーンもあれば、言葉ではなく映像で心を刺激するシーンが印象深い作品です。深い家族愛の物語ですが、それぞれの登場人物の葛藤、そして、信じる家族愛。愛を読む人の監督スティーブン・ダルドリー監督の作品ですが、この間遠く自身も興味深い人です。


3. 『ディーバ』/ Diva
1983年 フランス
監督:ジャン=ジャック・ベネックス 主演:フレデリック・アンドレイ
80年代のフランス映画ですが、フランス映画独特のまったりした感ではなく、どちらかというとアメリカ映画的なスピーディーさのある、でもフランス映画。カメラワークにフランス映画ならではの独特の色気があります。ベティブルーのジャン=ジャック・ベネックス監督作品。



佐藤健寿が選ぶ映画3本 1. 『ボーダーライン』/ Sicario
2015年 アメリカ
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 主演:エミリー・ブラント
アメリカ南部、メキシコ国境における不法移民と麻薬カルテル、そして米国諜報機関の戦いを描いた作品。最初から最後まで緊張感の途切れない映像、渋すぎるベニチオ・デル・トロの重厚な演技、そして何より不協和音でダークに張り詰めたヨハン・ヨハンソンのサウンドトラックがとてもかっこいい。海外に行ってタクシーなどで移動中にこのサントラを聞くと、無駄に緊張感が高まります。


2. 『哀しき獣』/ The Yellow Sea
2012年 韓国
監督:ナ・ホンジン 主演:ハ・ジョンウ
韓国バイオレンス映画の秀作。主人公は中国北部の朝鮮国境に暮らす朝鮮族のタクシードライバー。マフィアに韓国での暗殺仕事を命じられるが、そこで逃亡を繰り広げる...という話。昨今の韓国映画が面白いのは、北朝鮮の存在が大きい。北朝鮮というブラックボックスを舞台装置とすることで、スパイであれ、暗殺者であれ、マフィアであれ、どんなプロットもある程度リアリティを帯びる。つまり『ボーダーライン』しかり、明確な軋轢や脅威が存在する場所だからこそ、皮肉にも物語は面白くなってしまう。だから戦後六十年たってもゴジラと戦い続けている日本は、やはり平和なのだと思う(ゴジラが崩壊した原発の暗喩だとしても)。


3. 『キャビン』/The Cabin in the Woods
2012年 アメリカ
監督:ドリュー・ゴダート 主演:クリステン・コノリー
ホラー・SF映画オタクによる、オタクのための、オタク映画の傑作。ある日、山奥のロッジにでかける若い男女グループ。辿り着いた山小屋には地下室があり、古いラテン語の日記が...。そんなホラー映画の鉄板設定を網羅しつつ、すべてをひっくり返すジェットコースター的展開。有名ホラー・SF作品の様々なオマージュ/引用が随所に散りばめられているから、ホラー・SF映画が好きな人ならば一層楽しめる。でも知識がなく普通に見ても十分面白いはず。