FOR OUR SOULS
vendor x RAINBOW DISCO CLUB x RUSH HOUR
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COVERCHORD FEATURE

FOR OUR SOULS
vendor x RAINBOW DISCO CLUB x RUSH HOUR

English

今年で9年目を迎えるダンスミュージックフェスティバル〈RAINBOW DISCO CLUB〉が4月28日から3日間、 東伊豆で開催される。

フェスティバル開催に先駆けて、中目黒のセレクトショップ〈vendor〉と、世界的に有名なアムステルダムのレコードストア・レーベル〈RUSH HOUR〉とのトリプルネームによるTシャツとオリジナルCD2枚をセットにしたスペシャルパッケージをリリース。 「FOR OUR SOULS」と名付けられたミックスCDは〈RUSH HOUR〉のオーナーであるAntalによるミックスと〈RAINBOW DISCO CLUB〉のレジデントDJであるSisiのリエディットによるボーナスディスクがパッケージされている。

オンラインで入手可能なのはCOVERCHORDとなる今回のスペシャルパッケージ、ぜひお見逃しなく。

COVERCHORDでは、〈RAINBOW DISCO CLUB〉の主催者のMasahiro Tsuchiya、そして〈RUSH HOUR〉のオーナーAntalにインタビューを敢行した。

Masahiro Tsuchiya - RAINBOW DISCO CLUB
INTERVIEW



ーRAINBOW DISCO CLUB (以下、RDC)は2010年にスタートして今年で9年目になりますが、初回から何が変わってきましたか。

目に見えて変わったのは、まず会場が変わったこと。最初は東京の晴海埠頭ではじまって、2015年に東伊豆に場所を移しました。でも、基本的にはアーティストとか、音楽的な部分は、いい意味でずっと変わらないものが今でも残っているなって思ってます。 それからここ何年かで海外に知られるようになったことは一番の変化かな。日本国内でももちろん知ってくれる人は増えたけど、それ以上に海外でやれるようにもなったし、海外から来るお客さんもすごく増えたと思う。 それから、東京でやってた時は1日だったから子供や家族連れってなかったけど、伊豆の会場に移ってから、家族連れが増えたことは大きいかな。

ー今のRDCのファミリーフレンドリーな雰囲気は目指していたものですか。それとも自然にそうなっていきましたか。

伊豆に会場を移してからは、特にそういう雰囲気にしていきたいなと思っていました。特に自分の周りが子供を産んで大人になっていくっていうのが時期的にも多くて、その影響は大きかったかも。両親が子供を連れて来ることができる場所でもあって、カップルや友達同士で来たりもできる、楽しめる人のレンジを広げられるようにはしたいと思っていました。 特に子供に関しては、東京のクラブって未成年は入れないし、子供たちがダンスミュージックを聞く機会がすごく少なくて、小さい時からそういう音楽に触れていたら、20歳ぐらいになった時にいい経験として、新しい世代の音楽シーンに繋がったり、そういうきっかけ作りをしたいっていうのは考えてましたね。 今はそういう人たちがたくさん来てくれるから、パーティのバイブスもすごくハッピーなものになっています。だからキッズエリアを広く作ったりとか、夜は音出さないようにするとか自然と配慮したり。

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ーフェスティバルの名前に"ディスコ"が入っていますが、音楽はディスコだけではなく幅広いジャンルですよね。なにかポリシーなどはありますか。

まずは「自分の耳を信じること」。それから、メンバーの中で好きな音楽をベースにディスカッションする。あとはブラックミュージックの要素はすごくあるかな。メンバーのみんなが欲しがってるというか、ブラックミュージックのグルーヴみたいなものが好きな人っていうのがメンバーに多い気がする。ルーツとしてソウル、ファンク、ディスコ、そういう昔の音楽のものって僕らは自然と意識しているかもしれないですね。

ー国内と海外のアーティストが半々ぐらいのラインナップは意図的なものですか。それとも自然とそうなっていきましたか。

そこは自然とそうなったかも。レジデントのSisiが2013年から毎年オープニングを務めていて、あとは定期的に呼んでいるKaoru Inoueとか、Kenji Takimiとかも自然と。 今年はYoshinori Hayashiが出るんだけど、彼をブッキングした理由は、日本国内でも海外でも評価されて活躍しているから。そういう人を僕らがピックアップするっていうことがすごく大事なことだと思う。それは年齢とかは関係なくて、例えばSoichi Teradaのように50代だけど、国内でも海外でも頑張っている人は入れていきたいなと思っています。 それから、今年のRED BULLステージは、ドメスティティックのアーティスト同士が、一緒にプレイしたい人っていうコンセプトでやろうと思っています。だからBack to Back(以下、B to B)で基本的に二人組で。例えばSaphire Slowsは上海のMIIIAと一緒にやりたいって言うから僕らがブッキングしたり。

ーB to Bは今回が初めてじゃなくて、2年前のメインステージでDJ NobuとThe Black Madonna がその時初めて会ってB to Bをやりましたよね。去年はDJ Nobu と Fred Pでやっていましたが、そのアイデアはどこからきましたか。

DJ Nobuが僕はすごい好きで、でも彼は一人でやるときはすごくテクノで、海外でもそういうイメージの人なんだけど、実際はすごくキャリアが長くて、もともとハウスとかdiscoとかすごいやってた人だから、みんなが知っているDJ Nobuのちょっと違う顔を引き出せるようにしてみようと思って。でもいきなり知らない人とB to Bやるのはちょっと怖いし、リスクがあるでしょ。 最初にお願いする前にDJ Nobuと一緒にこういう企画をやりたいって話をして、じゃあどんな人とやったら面白いかなって二人でずっとディスカッションして、The Black Madonnaと一緒にやろうってなったんです。それで大成功だったから、Fred Pと去年同じことをやって、今年はJoey Andersonと。 いいDJをブッキングするだけじゃなくて、そういうチャレンジをRDCのなかでやってくっていうのも僕の中ではすごく大事なことだと思っています。



ーRDCは上海、アムステルダムでもイベントを開催しましたが、海外に広げてきた理由は何ですか。

上海、アムステルダムの他に、ローカルのクルーと一緒に、パリや香港、シドニーでもイベントをやりました。例えばモントリオールのMutekとか、カナダで始まったフェスがいろんな国でやってたりっていっぱいあるけど、日本から出ていったフェスティバルってやっぱりまだないから。 あとは、他の国でも自分たちがやっていることがどう受け止められているのかっていうのはすごく見てみたいかな。海外アーティストとの繋がりだったり、例えばRUSH HOURのAntalとかがいいサポートをしてくれる事でアムステルダムでできたり、そういうきっかけが自然と出来てきたことは良かったですね。

ー今年で9年目ですが、来年の10周年は特別なプランを考えていますか。

今年が無事終わって、来年もやれるってなったら、この10年間でやってきたことを振り返って、自分たちの10年間の経験全てを集めたものをやりたいなと。 具体的に何するっていうのはまだ考えてないけど、やっぱり特別なものにはしたいなって思っています。

ーRDCに初めて来る人にアピールしたいことはありますか。

RDCに来てくれる人には、この3日間だけは、とにかく色んなことは考えずにピュアに楽しんでいただきたいと思っています。自然の中でいい音楽を聴いて、楽しむことはとても気持ちがいいことだから。 ダンスミュージックのフェスティバルって一見ニッチな空間のように思えるけど、いろんな国、いろんな職業、いろんな年齢層の人達がいて、それが音楽だけで繋がっている。テントサイトにいる人も、子供を連れて遊んでいる人も、フロアで踊っている人も、みんなが一つの音楽を共有していて、それぞれが思い思いの時間を過ごしているのが魅力だと思う。 自由に来て、自由に過ごして、疲れたら休めばいいし、盛り上がったらめちゃくちゃ踊ってもいいし。そういう風に過ごしてもらえると嬉しいかな。あそこいい場所だからキャンプついでに行こうよとか、なんか公園みたいな感じで使ってもらいたいですね。

ーこれまでにブッキングしたいけど出来なかったり、これからブッキングしたいアーティストはいますか。

いっぱいいるけど、KLFとかTheo Parrish、Larry Heardはブッキングしてみたいですね。あと今年呼ぼうとしてスケジュールがダメだった、Jayda Gとか。それから実はRDCのイメージっぽくはないけど、Richie Hawtinをよんでみたい。どうなるのかちょっと見てみたいし、自分たちもワクワクできる、そういう音楽的なサプライズは常に考えていきたいですね。

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Antal - RUSH HOUR
INTERVIEW



ー今回のMix CD「For Our Souls」のコンセプトはどこからきましたか。

ディープ・アンビエントとスピリチュアル・ジャズを一緒にした良いフローのミックスを作りたかったんです。

ーDJを始めた頃に影響されたDJはいますか。

たくさんいるけど、Theo Parrishの影響が1番大きかったと思います。1996年に彼のミックステープを聞いた時、彼をパーティーに呼ぼうと決めました。1998年のアムステルダムにあるParadisoでの彼のパフォーマンスは、一生忘れられないくらい僕らのDNAに残っているし、僕らだけじゃなく、San ProperやVolcov、あの場所にいたみんなが同じ事を感じたんじゃないかな。

ー運営されているストア・レーベルRUSH HOURのように、ご自身もDJとしての幅広さと多様性がよく知られていますね。ダンスミュージックの主要ジャンルであるテクノとハウスをあまり知られていない世界中の音楽と組み合わせる。数年前までそういうスタイルは、ニッチな世界でレコードオタクにしか受け入れられていなかったと思いますが、今ではフェスのメインステージでプレイされるようにまで成長していますよね。どうしてそうなったと思いますか。

正直言うと、僕はDJとして早い時期から幅広い音楽をプレイしてきていて、いつも良いパーティーでずっとプレイしていたけど、海外でプレイするようになるまでには、時間がかかりました。 当時のクラブやパーティーでは幅広いジャンルの音楽をミックスするスタイルは受けなかったことは事実としてあったと思います。時間はかかったけど、僕と同じようなスタイルでプレイする優秀なDJ達がいてくれた事でこのスタイルが広く知られるようになり、メジャーになりましたよね。 それから、少しずつですが、クラブやパーティー、プロモーターがこういうサウンドに興味を持って好きになってくれた事も関係していると思います。

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ー2001年頃から定期的に日本に訪れているそうですが、日本の好きな所はどういうところですか。

日本人の物事を深く考えて、細かい所まで気にかけてくれる文化が大好きです。

ーおすすめの日本人のレコードはありますか。

色々ありますが、まずは坂本龍一かな。彼はすばらしい!

ー3年連続フェスへの参加や、アムステルダムでRAINBOW DISCO CLUBを開催したりと、RDCクルーとの関係性はすごく強いですね。あなたにとってRDCはどんなフェスですか。

RAINBOW DISCO CLUBのフェスに来るのが大好きなんです。いつも暖かく迎えてくれて、フレンドリーなので、自分の家族も連れて来ています。日本食も大好きだし、あの場所のピースフルな雰囲気もすごく好き。アムステルダムでまたRDCを開催するとか、もっと彼らと一緒にできる事が増えたら嬉しいですね。

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Photograph_Atsushi Harada, Eduardo Magalhães, Masanori Naruse
Text_COVERCHORD