wanderout meets Rab
機能的で洗練されたプロダクトを生み出す独自の哲学
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COVERCHORD FEATURE

wanderout meets Rab
機能的で洗練されたプロダクトを生み出す独自の哲学

創業以来、高機能性を重視したデザインとマテリアルを採用し、真摯にモノづくりと向き合うマウンテンギアメーカーとして世界中のクライマーに支持されている英国発のアウトドアブランド 〈Rab〉。

日本では「知る人ぞ知る」本ブランドのプロダクトの魅力から、哲学、そして環境問題に対する姿勢を探るべく、〈wanderout〉川浪寛朗(かわなみ・ひろあき)氏を聞き手に迎え、インタビューを敢行した。
〈wanderout〉はプロダクトデザイナー、バイヤー、クリエイティブディレクターとして活動してきたメンバーが集い、「人と自然が共生する社会のための羅針盤」となることを目指し、企業コンサルティングやデザインを通じ様々な活動を行うアウドドア+デザインプロジェクト。

川浪氏は自然の中で過ごす豊かな体験の価値を伝えていくことを目的とした同プロジェクトのデザイナーとして。また、〈Rab〉のプロダクトを愛用するいちユーザーとして。いま、同氏が最も注目する〈Rab〉のマーケティングディレクター・James Evans氏に、そのブランドフィロソフィーと歴史を聞いた。

〈Rab〉とは


川浪 はじめまして、〈wanderout〉の川浪です。実は昨年末から〈Rab〉の寝袋を個人的に使わせてもらっているのですが、機能もデザインも素晴らしく、すっかり気に入ってしまい、〈wanderout〉で紹介させてもらいました。お恥ずかしながら、私自身〈Rab〉というブランドはそれまで名前程度で詳しくは知らなかったのですが、ひとつの寝袋の背景に他のアウトドアブランドとは異なる独自の哲学を感じて。

しかしながら日本国内では〈Rab〉は「知る人ぞ知る」ブランドで、詳しい情報はあまりないので、その正体が一体なんなのかを知りたくなり今回の機会をセットさせてもらいました。〈Rab〉のプロダクトの魅力から、哲学、そして大きな目標を掲げられている環境問題に対する姿勢、そのあたりをマーケティングディレクターのEvansさんにうかがえればと思います。まずは〈Rab〉の始まりについて聞かせていただけますか?

Evans  よろしくお願いします。〈Rab〉はスコットランド出身の登山家・Rab Carringtonが1981年に創設しました。世界中の高峰に登っていたRabは、南米滞在中、必要にせまられ自分で寝袋を縫う技術を身につけます。その後、彼は本国に戻って仕事を探すわけですが、当時のイギリスは経済状況が芳しくなかったため、なかなか仕事に就けませんでした。そこで彼は、登山家としての経験を活かし、機能性に富んで長く使える登山用品のメーカーを起ち上げたんです。

川浪 なるほど、登山家自身によるアウトドアメーカーだ、と。

Evans  Rabは、生地や素材にも関心をよせていて、新しいプロダクトの情報は常にチェックしていました。そのうちのひとつ、〈PERTEX〉という生地メーカーと手を組んだことがきっかけで〈Rab〉はライトウェイトのダウン製品に特化することになります。当時のアルパインクライミングで用いられているインサレーションといえば、化繊や綿など重くてかさばるものが多かったのですが、ダウンなら軽くてコンパクトになる。天然素材なので呼吸や温度調節もしやすい。ただ、水濡れに弱いという弱点があって、それをカバーするのが耐久撥水性、耐風性、軽量性に優れた〈PERTEX〉の生地だったというわけです。

川浪 山のことを知り尽くしていたからこそ、本当にどんなものが必要とされているか、身を持って理解していたんですね。

Evans そうなんです。すでにRabはリタイアしていますが、今でも新素材についてよく話をしますよ。彼がいま関心をよせているのが、ストレッチ性と防水透湿性、保温性をもつ〈Proflex〉というニット素材。実際〈Rab〉では、それをもちいた"Kinetic Alpine 2.0 Jacket"をリリースしています。

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〈Rab〉のロゴに添えられている2つのシンボル。
一見ダウンの羽根のように見えるが、実は
ヒマヤラ山脈で見られるチベットの祈りの旗「タルチョ」であるという。


スタッフ自身が使いたい、
機能ありきのデザインとディテール


川浪 〈Rab〉創業時のシグネチャーアイテムはダウン製品だと思いますが、いまやアルパインクライマーや登山愛好家のみならず、アウトドアシーン全般に対応した幅広いアイテムをそろえています。そんな2021年現在の〈Rab〉にとって、代表的なモデルとは何でしょうか?

Evans 難しい質問ですが、やはり"Microlight Alpine Jacket"がもっともアイコニックな製品だと思います。とりわけ今年の冬シーズンではこのジャケットに、私たちの今の哲学、持続可能性と気候変動に関する考え方を盛り込むことができました。というのも、表と裏の生地、中綿のダウンにいたるまで、すべてリサイクルされた素材を採用しているからです。ダウンの撥水加工も環境負荷の低いフルオロカーボンフリーです。もともとアルピニスト用の製品ですが、今や幅広い層に支持される一番人気の一着ですし、私たちの根幹となる哲学が結実したプロダクトであると自負しています。

川浪 ラインナップが広がるなかでも、核となるプロダクトはあくまでクライミングで本当に機能するもの。そしてそれをサスティナブルに発展させているものを代表作に挙げられるところに〈Rab〉の揺るぎないスタンスを感じます。かたや、定番の商品だけではなく、全く新しい製品もありますよね。アウトドアプロダクトのアワードとして権威のある米『Backpacker』誌による"Backpacker Editor's Choice 2020"にて、〈Rab〉のウルトラライトレインアノラック"Phantom Pull-On"が選出されていました。このような画期的なアイテムはどのように生まれてくるのでしょうか?
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7デニールという極細ナイロン繊維をもちいた
"Pertex Shield 2.5レイヤー"を採用することで、
90gと軽量コンパクトなレインアノラック"Phantom Pull-On"。
トレイルランニングはもちろん、登山から普段使いまで
ザックに忍ばせておきたい一枚。


Evans  私たちが製品を開発するとき社員やお客様のニーズを聞き取りますが、そこで気付いたのは、山に登るのが好きな人というのは「決して山に登っているだけではない」ということです。走ることも好きだし、自転車も好きだし、泳ぐのも好き、と単一のアクティビティを愛好しているだけではないのです。

というわけで、登山用だけではなくランニング用の製品も作ろう、という話になりました。私たちの登山のノウハウを、今度はランニングに活かそうと。山登り用のプロダクトに比べれば、重いリュックサックをずっと背負っていたり、岩とぶつかったり擦れたりしないので、そこまで丈夫さは必要としないから軽量化ができるだろう。ただし、透湿性と、防水性は譲りたくない。

そうして生まれた"Phantom Pull-On"は──当初私たちも気づいていなかったのですが──実はランナーだけでなくバックパッカーのニーズにも合致していたんです。軽くてパッとたたんでバッグに入れやすい。バックパッカーが求めていたのは、タフなレインジャケットではなく、雨が降ってきた時のためにカバンに忍ばせておくライトウェイトなものでした。すごく軽くてコンパクトになって水をはじいて、でも透湿性は譲っていない。それはランナーはもちろん、ハイカーにも、すべての人にとっても必要だったのです。
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川浪 初めて見たときはあまりのコンパクトさに驚きました。ここまで小さくなると単なるレインウェアを越えて、もはや「新種」の道具といえる一枚で。ただ、単なる軽さ薄さにとどまらず、フード内にワイヤーが仕込まれていて、降雨時にもしっかりと視界が確保できるのをはじめ、袖口のカバー、裾絞り用のシャーリングなど、細かいディティールの作り込みが丁寧で、本気で使えるものを作ろうとしていると感じました。

Evans 機能性こそ〈Rab〉のDNAです。まず、機能性を優先する。その後で、それをもっと軽くできるかを考え、最後により良くするためのディテールを加える。もしかすると他社では、この逆をやっているところもあるかもしれません。でも私たちはそうではない。あくまで機能性ファーストです。

このあたりはイギリスの文化なのかイギリス人の性質なのか、シンプルだったり、ストレートに機能性そのままといったプロダクトが多い。これから〈Rab〉がブランドとして成長してゆくには、細かなディテールやデザイン性も不可欠だと思います。ただ、それもあくまで機能性=使いやすさを保ったままで。例えば縫い目を小さくすればさらに軽くなりますし、生地のカットを小さくしても軽くなります。ただ、そのたびに、しっかりと機能性のテストをします。

ちゃんと体にフィットするのか、室内だけではなくさまざまな環境下で機能するか。〈Rab〉ではさまざまなアスリートや、登山インストラクター、山岳ガイドらとパートナーシップを組んでテストをしてもらっています。でも一番大切なのは、社員のひとりひとりが登山家だったり、ランナーだったり、サイクリストやアルピニストだということです。その製品を開発した人、彼自身、彼女自身が、山登りをする人間なのです。自分が使うために製品をデザインする。それがもっとも大事だと考えているんです。

川浪 創業者のRab Carringtonさんがひとりの登山家であったように、〈Rab〉のスタッフもあくまでアウトドアパーソンとして、誰よりもまず自分のためにプロダクトを開発しているからこそ画期的で信頼性が高い道具が生まれているのですね。その哲学は"Phantom Pull-On"のみならず、チタン素材を用いヒトの体からの放熱を反射させて保温性をキープする画期的な寝袋"Mythic Ultra"にも通底している気がします。

Evans この技術は、〈PERTEX〉同様、私たちがサプライヤーの会社と取り組んでいる代表的な事例のひとつだと言えます。彼らサプライヤーとはこまめにミーティングをおこない、私たちが目指しているものについて話し合って一緒に生地を開発しています。

"Mythic Ultra"の生地を作ったサプライヤーとは、2022年の夏に向けてまた製品を準備しています。私たちがユニークなところは、他の会社が開発したものを買い付けるのではなく、開発の段階から一緒になって作り上げている点です。密なパートナーシップでやっているというのが〈Rab〉の特徴なんです。

新コンセプトシュラフ
"Outpost"


川浪 もともとアルピニスト向けに開発がはじまった〈Rab〉のモノ作りですが、現在はトレイルランナーやキャンパー、ライフスタイル製品まで、幅広いジャンル、ユーザーへと裾野が広がっていますよね。

Evans 〈Rab〉では──例えば"Mountain"や"Skyline"、"Accent"といったふうに──用途別のコレクションごとに製品を作っています。開発担当は、どのコレクションのどんな用途かに応じて、用いる生地やダウンを決めます。構造に関しては、例えば寝袋でしたら、ベーシックなものからトップグレードまで、構造上はあまり変わりがありません。値段の違いというのは、使っている生地や素材だけで、機能面では安い製品だからといって劣っているわけではない。そこは一貫しているんです。
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オートキャンプを想定したコンセプトで開発された
封筒型シェラフ"Outpost"。


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ファスナーを全開にすることでキルトとしても使用できる。
300と500など異なる温度帯でも連結可能。
シーンに合わせた温度調節が効く。


川浪 コレクションごとに具体的に、どんなユーザーがどんなシチュエーションで使うかを明確に設定しているからこそ、ブレないモノ作りとして結実するんでしょうね。そんな〈Rab〉だからこそ、ある意味で異彩を放って見えたアイテムが"Outpost"でした。いま日本ではオートキャンプが盛り上がっていますが、封筒型のダウンシュラフという一見ありそうでない独自の立ち位置は、シリアスなクライマーというより、ライトなキャンパーに魅力的な汎用性を備えていて。

Evans イギリスでも多くの人が「バンライフ」や「バンキャンピング」といったスタイルを楽しんでいます。昔でしたら2週間のキャンピングトリップを計画しましたが、今はもっと気軽に、一泊してちょっと山を登って、次の日仕事に行くというようなスタイルも増えています。

もともとイギリスはじめヨーロッパでは、登山向けではないキャンプ用の寝袋は、中綿が化繊素材の安くてかさばるものしかありませんでした。でも、車で移動するとはいえ、限られたラゲッジスペースに荷物を積み込むには、寝袋の占めるスペースは無視できないものです。そこで、マミー型のような窮屈さのない封筒型のデザインでありながら、ダウンでコンパクトになるものを作ったんです。

もちろん、ただの封筒型のシュラフを作るだけではなく、例えば首があたる部分のネックバッフルですとか、ファスナー部にもサイドバッグがあったり、鍵を入れるポケットがあったりと、山で培われたノウハウを「バンキャンピング」でも使えるよう惜しみなく投入しています。

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首元にはネックバッフルとドローコードを搭載することで
暖かい空気を逃さない。
端末や鍵など、無くしやすい小物を収納できる
スタッシュポケットなど、実用性に長けた機能が配されている。


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持ち運びに便利な圧縮用スタッフサックは勿論、
家での保管に適したコットン製の収納袋を付属。





信頼性の源泉"Rab Lab"


川浪 〈Rab〉の、機能的で洗練されたプロダクトが生まれる背景として、もうひとつ重要なのが〈Rab〉の製品テスト部門"Rab Lab"の存在だと思います。

Evans 実はこの"Rab Lab"は、プロダクトを科学的にテストをすることはもちろん、その技術を分かりやすく伝えるための役割も担っています。というのも、我々の製品が提供している性能は、一見するだけではわかりにくい、なかなかにミステリーに包まれた内容ばかりだからです。

そのため"Rab Lab"ではさまざま機械を使ってテストします。摩擦や引裂き、生地の強さなどさまざまな項目をチェックします。洗濯機や乾燥機を用いることもあります。他には、例えばインシュレーションのテストは社内ではできないため、外部の実験場に送ってテストしてもらうこともあります。そんな未知の世界の技術や科学を、広く知っていただければと。

川浪 なるほど、そのなかでも、ダウンシュラフの性能に対して、コンフォート温度とかリミット温度といったそのシュラフで使える温度帯が設定されている「ヨーロピアンノーム」とは異なる、〈Rab〉の独自基準を設定されていますが、どのような理由からでしょうか。

Evans 「ヨーロピアンノーム」は、ホームセンターやスーパーで売っているような寝袋からオートキャンプ用、登山用のものまですべてに対応しないといけないため、本当にハイスペックな製品では正確な結果が出ない、と業界内では認識されているんです。事実、過去にはイギリスでも別の調査方法がありました。兵士たちに寝袋を使ってもらって、限界を測ってもらったというものです。

今ではもう不可能なテストですが、私たちはその基準を参考にしています。「こういう中綿を使ったこういうデザインの寝袋は、これぐらいの温度帯が限界だよね」という参考にです。こうした昔の基準と、過去40年間の間に私たちが培ってきたノウハウを照らし合わせて、独自の基準を作っているんです。そのほうが「ヨーロピアンノーム」よりも正確に、山での体感を表していると信じているんです。

川浪 一般的な指標だからと言ってそれだけに頼らず、現場で本当に機能するかという、ひとつ上のレベルでの信頼性を大事にする〈Rab〉だからこそのお話ですね。

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〈Rab〉のサスティナビリティ


川浪 最後にぜひうかがいたい話があります。 〈Rab〉のウェブサイトの中でも、サスティナビリティへの取り組みが大きく出ていますが、その中で「2030年までにカーボンニュートラルを目指す」と書かれてあります。イギリスは、例えばエベレスト登山隊のように、人類がまだ辿り着いたことのないような場所に到達することに対して意欲的で、その中でアルピニズムや登山用品が発達してきたとも言えます。その歴史を踏まえると、この目標は、現代におけるピークハントというか、人類が未踏の最も重要な目標に対して先んじてアタックしているようにも思えます。

Evans 非常に大きなチャレンジです。Rabのウェブサイトを開いていただければ、その目標に到達するために、リサイクル素材の使用率から、プラスチック削減の状況、フルオロカーボンフリーの達成率、リペアへの対応数、再生可能エネルギーの使用割合など、私たちが行っている数多くの具体的な取り組みを見ていただけると思います。私たちはメーカーである以前に、ひとりの自然を愛するものとして、気候変動の影響を誰よりも目で見て痛感しているからです。

一方で、私を含めてアウトドアを楽しんでいる方は、実は自分たちが思っている以上に、気候変動にみずから影響を与えたりしている可能性もあります。ガソリンでクルマを走らせ、プラスチックをたくさん身につけて山に登っている。そして正直に言うと、始めるのが遅すぎたという人も多くいると思います。その現実と責任を私たちアウトドア産業は認めないといけない。そのうえで『明日何ができるのか』と。

〈Rab〉としても、大きくサステナビリティを打ち出しているのは、私たちが発信することによって、他のメーカーも知識を増やし、またユーザーもその情報をもとに、より正しい選択ができるようにするためです。ビジネスや暮らしを気候に配慮したものにするために、すぐにできることがあるかもしれない。それをRabだけでなく業界全体、またユーザーの方々と一緒に考えようというふうに呼びかけています。

川浪 サスティナビリティをある種のトレンドやポーズとしてアピールすることとは根本的に異なる強い意思と責任を感じます。また社員ひとりひとりが自分ごととして自然と向き合い、真摯に挑み続ける姿勢こそが〈Rab〉の根底にある哲学なのだと改めて感じました。素晴らしいプロダクトの裏側だけでなく、これからの社会にとっても示唆に富んだお話を伺えたと思います。本日は貴重な機会をありがとうございました。


Rab(ラブ) 1981年英国を代表するアルパインクライマーの一人、Rab Carringtonにより創業されたアウトドアブランド。 自身のクライマーとしての登山経験を活かし、イギリス・シェフィールドの自宅で高品質で機能的なダウンクロージングと寝袋を提供するメーカーとして産声を上げた。
創業以来、クライマーとしての実体験を踏まえながらその製品の「目的」、「必要な機能」を考え、いかにその製品を理想に近づけるかという視点でプロダクトを設計。幾度にもわたるフィールドテストで実際に機能するデザインやマテリアルだけを採用し、無駄を省く。 マウンテンギアメーカーとしてモノづくりと向き合う真摯な姿勢を貫く。
Replace(交換)よりもRepair(修理)に重きをおき、道具の在り方を考え、良い道具を愛着を持って長く使い続ける精神を大切にする。 現在は環境を配慮して開発された新素材を積極的に取り入れ、高機能と環境保全が同居した製品開発にも取り組んでいる。

Website_landr.life/rabtop
Instagram_@rab.equipment


川浪寛朗(かわなみ・ひろあき) プロダクトデザイナー / デザインディレクター
日本デザインセンター原デザイン研究所を経て、2021年、SIMONEのムラカミカイエ、バイヤーの乙幡浩史と共に、〈wanderout〉を立ち上げる。
「人と自然が共生する社会のための羅針盤」となることを目指し、企業コンサルティングやデザインを通じて、様々な活動を行なっている。

Website_wanderout.jp
Instagram_@wanderout_official


Text_Jun Kumayama
Translation_Yuko Caroline Omura