今週の逸品

セレクトしたアイテムの中から長く愛せる「逸品」をご紹介。

N.HOOLYWOODのポケットT

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〈N.HOOLYWOOD〉の細分化されたラインの中でもとりわけ「逸品」を発掘しがいがあるのが、シーズンレスで展開されている「UNDER SUMMIT WEAR」ライン。ブランドの言葉を借りるとこのようにあります。

“必要最低限のアウターとして着られるアンダーウエア”という、新たなコンセプトで生まれた“UNDER SUMMIT WEAR”。Summit (首脳、スペシャリスト、最上級な) とUnder (下) を掛けて「下 (肌着) にあるものの中で最上級な」という意味を持つアッパーライン。

「アウターとして着られるアンダーウエア」と掲げるだけあって、着心地は最上でありながらあくまでアウターとして1枚で着る事を想定。そんな「UNDER SUMMIT WEAR」ラインでも特に良かったのがこのソリッドなポケットT、モデルナンバー「16RCH」です。

まず目を引くのが、思わずシルク糸かと誤解させるほど豊かな光沢感。インド産の最高級品種「SVIN GOLD (スビンゴールド)」を使用した、繊維の長さと細さによる上品な光沢とぬめり感のある滑らかな肌触りが特徴です。更に肉厚且つやや甘めに編み立てることで、しなやかさと生地の自重による美しい落ち感を生み出しています。

乾いた肌にはしっとりと触れ、一方で汗ばむ肌にはコットンの恩恵を受けてしっかりと吸水。質量のある生地と相まって、真夏の繰り返し汗ばむシチュエーションでも快適そのもの。それとこの「16RCH」、多くのバリエーションを持つ「UNDER SUMMIT WEAR」ラインナップ中でも身幅を広げ着丈をやや切り詰め、1枚で着用した際にバランスの良いパターンを採用しています。「アウターとして着られるアンダーウエア」のコンセプトに沿う、ブランドの意思を感じ取れるポイントです。

「何を着るか」を想像する時間は楽しいものですが、暑さでスタイリングが億劫になったり遊びの計画も立てたりと、なにかと考え事の多い夏。
〈N.HOOLYWOOD〉の「16RCH」を数枚ワードローブに用意しておくだけで、この夏の思い出がぐんと良いものになりそうです。

ちなみにこの「UNDER SUMMIT WEAR」ラインのアイテム、専用サイズに設計されたFellows®社製のオリジナルBANKERS BOX®にパッケージングされています。
洋服でここまで拘ったパッケージングはなかなか無いですし、こんな所も「逸品」に値する所以かと。

2021-07-06

HALムスイの無水鍋

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家での食事に豊かさを求めたくなる昨今。
デリバリーサービスを使ってプロの味を家庭で味わうのも一興ですが、こんな時代だからこそ、自分で調理して味わうそんな当たり前のことを、一層大事にしたいと思うようになりました。

とはいうものの、家に居る時間も細かなタスクは山積してるし、日々献立を考える時間はどんどん減っていきます。工夫を凝らした調理じゃなくても、ちゃんと充実感を得られる食事をとりたい。実現させるための道具として〈ムスイ〉の「KING 無水鍋® 20」はとても魅力的な選択肢になるでしょう。

「KING 無水鍋®」が発売されたのはなんと1953年。無水調理鍋と呼ばれるものは数多く存在しますが、広く定着している「無水鍋」の呼称はこの〈ムスイ〉の製品にしか使えません。
当時、台所の熱源はかまどからガスへ移ろうとしていた転換期。「KING 無水鍋®」開発のきっかけは”ガスでも羽釜のような美味しいご飯が炊けるように”との想いからだったそうです。

届いたその日には、ぜひごはんを炊いてみてください。
白いごはんがおいしい。当たり前だと思ってたことが当たり前じゃなかったと知る。
この発見を得られるだけでも「KING 無水鍋®」を試す理由として十分。
それとネーミングの通り「KING 無水鍋®」なので、無水調理に挑戦しましょう。野菜を洗い、そのまま鍋に入れて、少量の水を入れたらあとは火にかけるだけ。野菜の味がこれでもかと濃縮され、シンプルな味付けで驚くほど豊かな味わいを楽しめます。

入り口はこんな感じで、食材に火を通し、シンプルに食してみる。もっと使いこなしたくなったら、〈ムスイ〉のオフィシャルサイトに掲載された多種多様なレシピに挑戦するだけでしばらくの献立には困らなそうです。

加えてぜひお伝えしたいポイントなのですが、とにかくデザイン、マスプロダクトとしての佇まいが実に素敵です。曇りなく丁寧に磨かれた本体は国内外の自動車メーカーの部品を製造する高精度・高品質な技術が用いられ、プロダクトとしての精度がぐっと引き上げられていて、惚れ惚れするほど。1953年に発売された「キング印 無水栄養ナベ (発売当時の商品名)」と比較して殆どその原型を変えていないという点もまた、いかに無駄のない完成されたデザインであるかを物語っています。

取手に刻印された「キング」の表情はいつだって誇らしげです。

2021-06-29

AND WANDERのサコッシュ

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半透明で紙のように薄く、独特の”クシャ”っとした質感がなんともフューチャリスティックなあの素材。強度は防弾ベストに使用されるアラミド繊維より高く、フィルムラミネーションされており水を通しません。
この素材の正式名称は"Dyneema® Composite Fabric (=DCF )"といいます。

レジスターマーク(®)がある通りDyneema社と一部のライセンス契約された会社で製造された素材のみを指す名称ですが、2015年にDyneema社が買収する以前、Cubic Tech Corporation社によって製造・展開されていた時代の素材名だったのが"Cuben Fiber (キューベンファイバー)"です。アウトドアギアに大きなムーブメントをもたらした同素材が普及した時期と重なり、Cuben Fiberは現在でも通称として浸透している、という訳です。

〈and wander〉 の持つテクニカル且つファンクショナルなイメージにとてもよくマッチしたCuben Fiber素材を使用したサコッシュは、現在までブランドが提案し続けるスタンダードなアイテムのひとつです。行動食や地図やハンドタオルなどすぐ取り出すアイテムを入れたりで山ではもちろん大活躍なのですが、ちょっとしたお出かけや旅行のサブバッグとしても重宝します。

使用される素材の一つ一つ細部に至るまで計算され、ブランドのフィロソフィが随所に散りばめられています。

また、初めはパリッとハリの強いDyneema素材ですが、使い込む毎にどんどんしなやかになってシワが増してくるその様は、ハイテクな素材でありながらなんとも味わい深い経年変化を生み出します。

なお、先ごろ公開しました「クリエイターにきく、外あそびのすゝめ THE CREATORS' CHOICE ENJOYING THE OUTDOORS」コンテンツ内で光栄にもデザイナーの森さんに寄稿いただきましたので、こちらも是非ご覧になってみてください。デザイナー自身の豊富な山の経験が生み出す〈and wander〉のアイテムは、様々なシチュエーションを想定した細かな配慮に満ちていて、使う度に"道具を使うこと"、"機能を体感すること"がどんどん楽しくなってくるのです。

2021-06-22

EUROSCHIRMの折り畳み傘

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折り畳み傘選手権は自分の中では常に開催されているのですが、長年の戦いに遂に終止符が打たれようとしています。

とても心配性な私は基本的に災害や事件に巻き込まれる前提で日々を生活させて頂いておりますので、何があってもいいように両手は空けておきたいのと、単純に小さいものや軽いもの、コンパクトなガジェットだったりが小さい時から好きなので、傘は折り畳みスタイル一択でノーチョイスです。

ただ折り畳み傘ワールドも見渡してみると広いものでして、
・デザインが良くても重い
・軽くてデザインも良いけど弱くてすぐ壊れる
・全部クリアしてるけど値段が高くて惜しい
など、全ての欲求を満たしてくれるものになかなか出会えないでいましたが、こいつが全てを解決してくれました。

〈EUROSCHIRM〉はつい最近創立100周年を迎えたばかりの老舗の傘メーカー。工業製品のパラダイス"ドイツ"生まれです。

"ライトトレック"というモデルは以前から存在したのですが、近年〈EUROSCHIRM〉が世に送り出してきたものが更に軽量化を進めた"ライトトレックウルトラ"です。魅惑の"ウルトラ"というキーワードがくっついたのです。
試しに仕入れてみたところその名に違わず超軽量。嘘偽り無しです。軽さだけを追求したものなら他にもたくさんあるのですが、これは強度と軽さの両方を高い次元でものにしています。

リブ(親骨)がアルミで、フレームにはカーボンを贅沢にも使用していてとにかく丈夫。トレッキングで使うこと前提なので、傘自体の角度も”ふんわり”としていて、山での吹きさらしの風にもひっくり返ること無く受け流してくれます。台風中継耐えられます。

皆様には色合わせを考えずにとにかくベストな傘を常に使って頂きたいので、真っ黒と安心安全のリフレクターブラックの2色を取り扱っています。
梅雨直前にこの記事を書くいやらしさを自らが感じつつも紛れのない逸品ですので、ぜひ使ってみてください。

2021-06-15

松徳硝子のうすはり

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電球用硝子の生産工場をルーツに持つ、1922年に設立された老舗〈松徳硝子〉。
かつて手吹きにより生産されていた電球をつくるために求められた ”薄く、均等に吹く” という職人の優れた技術が生み出した稀有な逸品がこの”うすはりタンブラー”です。

“うすはりタンブラー”の厚みは0.9mm。これ、ちょっと尋常じゃない薄さです。一般的なグラスの厚みは約2mmほどなので、その半分以下。
比例して非常に軽く作られており、何度も繰り返す”グラスを口に運ぶ”という動作においてその軽さがどれだけ心地良いことか、これに関しては実際に使ってみて納得頂ける自信ありです。

また、工業製品としての特色をいくら並べたとしてもこれは”食器”です。
ものとしての佇まいが美しいだけでも十分に食指をそそりますが、その薄さがもたらす最大の恩恵は、注いだ飲み物の味をダイレクトに感じることができる点にあります。身体と飲み物の間にあるいわば「異物」であるグラスの境界線が極めて薄くなることで、飲み物の味や舌触り、温度といった情報が非常にダイレクトに伝わってくるのです。

繊細なものに触れるとき、人は自分の持つ感覚を研ぎ澄ませて、丁寧にその繊細さを確かめます。グラスを口に運ぶその一瞬、味覚、嗅覚までが鋭敏に研ぎ澄まされ、一層美味しく感じさせてくれる。
大仰かもしれませんが”うすはりタンブラー”で飲み物を飲むとき、そんな感覚を覚えるのです。

2021-06-08

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