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特集記事

COVERCHORD FEATURE

nonnative
アップデートされた定番デニムジーンズ
A GUIDE TO THE NEW DENIM FITS

時代が変われば、「普通」の定義も少し変わる。

〈nonnative〉のデニムはさりげないアレンジやこだわりに溢れつつも、特に奇抜には見えない普通のジーンズだ。それは「常にワードローブにあってほしい」という願いのもと、あえて主張を抑えたデザインの結実にほかならない。

41回目となる本コレクション、そんなブランドきっての定番が刷新された。

ディテールを見直し、シルエットも再調整。そして、モデル名もよりミニマルに。現代に合わせてアップデートされた2型の5ポケットジーンズ。

普通にイイ、生まれ変わったスタンダードの全貌にフォーカスする。

『TYPE01』ex. USUAL FIT

汎用型のスリムストレートは
レッグラインがさらに、きれいに

オーソドックスなスリムストレートシルエット「USUAL FIT」の流れを汲むのがこのモデル。

外見上の大きな変更点としては、バックヨークの形がもっとも顕著だ。従来は外側に向かって傾斜していた切り替えがベーシックなV字型になり、それに合わせてヒップのゆとりを少し減らすことで、よりすっきりとした後ろ姿になっている。

細身のデニムによくある、はき込んだ時のヒザの抜けを軽減しながら動きやすさを高めるためのダーツは、ヒザ裏中央からアウトシーム側に移動。これによってきれいなアウトラインが生まれる仕組みだ。

コーデュロイやピケといった異素材もラインナップ。

従来の「USUAL FIT」。アメリカ製の古着でよくある、ダックテールのようなゆとりを少しだけ持たせたヒップの設計だった。ヒザ部分は後ろと内外の両サイドにしっかりとはきジワが生まれるのが特徴。

こちらが後継モデルの「TYPE 01」。ヒップや腰回りがスマートになって、ヒザあたりのアウトラインが直線的になっているのがわかるはず。

『TYPE02』 ex. DROPPED FIT

力は抜きつつルーズに見せない
腰ばきを想定したテーパード

腰回りからヒップ、太ももにかけては少しゆったりと、ヒザから下はキュッと狭まるテーパードシルエットで、「DROPPED FIT」をベースに改良を加えたもの。

ヒップの溜まりは以前よりも削られているが腰ではいても収まりが良く、昨今では当たり前になった大きめのトップスとも合わせやすい。

「TYPE 01」同様にヨークはプレーンなV字型になっているが、ヒザ裏のダーツはアウトシームを跨いで前後の身頃に及ぶため、一目で型の違いが識別できる。

ヒザ周りがタイトな分、デニムではストレッチの利いた生地を選ぶことで動きやすさを保っている。

また、ヒップポケットに付くオリジナルのピスネームの色が違うのも特徴で、「TYPE01」は従来通りのホワイト、この「TYPE02」ではブルーが充てられる。

これまでのラインナップでも特に股上が深かった「DROPPED FIT」は腰回りもルーズさを強調したパターンだった。テーパードが強まるヒザ部分にはクッションが目立つ。

「TYPE02」でも股上の深さは健在だが、ヒップには過剰な余りが出ないように修正。ヒザ部分も可動域は残しながら、見栄えよく仕上げている。

ジーンズがまたフレッシュさを強めている今回のコレクション。これまでにも〈nonnative〉のデニムをはいてきた人は、その変化と新しいバランス感を楽しんで。まだ試したことの無い人は、このリモデルを機にトライしてみてはいかがだろうか。

Text_Rui Konno

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