特集記事
COVERCHORD FEATURE
PHOTOCOPIEU
AW2022 COLLECTION
美しいシルエットと、優しい天然素材。
着る者の品格を体現する日常着に迫るフォトストーリー。
立体裁断からなるシルエットと、優しい天然素材が魅力の〈PHOTOCOPIEU〉。
デザイナー竹内美彩氏は、日本で企業デザイナーとして活躍した後、フランスに渡る。〈ISABEL MARANT〉、〈VÉRONIQUE LEROY〉など一流メゾンで経験を積み、2019年に自身のブランド〈PHOTOCOPIEU〉を立ち上げた。
同氏がパリで出会った「しなやかで強い女性たちの姿勢への共感」がブランドのルーツとなっている。
日本で感じていた男性優位の社会と対称的に、フランスで知った男女が対等な社会、女性の持つ芯の強さ。自分も彼女たちのように強くありたいという思いから、自身が着るためにワークウエアをベースにした黒いドレスを仕立てたことがきっかけだった。
フランス語で「コピー機」を意味する「フォトコピュール」から着想されたブランド名には、量産服でありながら唯一無二を生み出すべく、効率とは真逆の世界で真摯に服づくりに向き合う竹内氏の気骨が宿っている。
自身の服づくりを「品格への道のり」と語る竹内氏。美しいシルエットの中に、強い佇まいが共存し、それでいて着心地を追求した日常着としての〈PHOTOCOPIEU〉。AW2022コレクションでは、「性別」を捕らえられない幻影のような曖昧なものとして定義し、個々の人間の美しさに焦点を当てたという。
COVERCHORDでは、生活に溶け込む〈PHOTOCOPIEU〉の洋服をフォトストーリーで紹介する。
今回登場人物としてキャスティングしたのは、クリエイティブ・ディレクターの haru. 氏。
「同世代の人と一緒に考える場を作ること」をコンセプトとした「HIGH(er)magazine」を創刊。同誌の編集長を務める一方で、アーティストマネジメントとコンテンツプロデュース事業をも手がける。自身を取り巻く人々の面白さ、素晴らしさを通じながら「社会彫刻」を合言葉に、新たな価値を発信している。「自分に正直でいること」を信念に日々邁進するharu. 氏に、〈PHOTOCOPIEU〉が考える「強く美しい佇まい」を感じた。
雑踏の中で〈PHOTOCOPIEU〉を纏う彼女。その中にひときわ目を引く「品格」を見た。
haru.
1995年生まれ。東京藝術大学在学中に、同世代のアーティスト達とインディペンデント雑誌「HIGH(er) magazine」を編集長として創刊。多様なブランドとのタイアップコンテンツ制作を行ったのち、2019年6月に株式会社HUGを設立。代表取締役としてコンテンツプロデュースとアーティストマネジメントの事業を展開し、新しい価値を届けるというミッションに取り組む。
Website_h-u-g.co.jp
Instagram_@hahaharu777
Photograph_Yusuke Abe (YARD)
Hair and Make-up_Moeka Kanehara
Model_haru.