あよお 金澤尚宜さんの
グラタン皿

暑いなて言いながら食べるアイスよりも、寒いなて言いながら食べるアイスの方が好きな私は、もっぱら夏より冬派です。冬でも散歩しながらアイスを食べます。
けど外気が冷え込むに比例して、手先の温度も下がり壊死しかけるくらいの末端冷え性でもあります。
この文章を書いている今も手先足先が凍えていて、自分の手先の温度で冬の訪れを感じています。

という季節に今年の〈あよお 金澤尚宜〉さん個展を開催します。
今まで夏や初秋に開催していたのですが、今年は冬の季節に開催を迎えました。
先述の通り冬派の私は、冬特有の澄んでいる空気、柔らかさ、朝露など冬だからこその“けしき”がとても好きです。
そんな冬の空気感を堪能したく、今回は“冬のけしき”をテーマに据えて作陶いただきました。

そして冬の自然を堪能するだけでなく、冬の食卓を楽しめるうつわも作っていただきました。
壊死しかけた手先含む、冷えきった体を温める食卓に活躍してくれるうつわ、です。

冬の食卓とは、と考えている中で真っ先に思い浮かびリクエストしたものが、この「グラタン皿」。
「グラタン皿」は耐熱の土を使わなければいけないので、なかなか難しいところもあったと思うのですが金澤さんの作風がしっかりと表現された、愛らしい表情の「グラタン皿」が無事届きました。
耳が大きめなデザインが特徴的で、表情豊かな子たちが並びます。
この金澤さんの「グラタン皿」に、ぐつぐつのマカロニグラタンを作りふーふーしながら食べる冬の食卓を想像しています。
食事で体を温めた後の締めはもちろんアイスですね。

他の作品も含めて、いつも通りボリュームたくさんのうつわ達が並んでいます。
会期中も冷え込む予報ですので、暖かくして“冬のけしき”を見にお店にいらしてください。
寒いの苦手、お家でぬくぬくしていたい勢の方は、毛布に包まれながらオンラインの方をご活用ください。

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