2024-3-8
GOLDWIN 0
シェルジャケット
お越し下さっている方はお分かりだろうが、店頭には若いスタッフが増えている。
「若いから」でくくるのは時代遅れかもしれないが、彼らはいつも新入荷した商品を見てキャーキャー言っているので、見ていて楽しい。
そんな輪の中にまだ入りたいと思っている30代が、今季テンションが上がってしまったのがこちらの〈GOLDWIN 0〉「GORE-TEX SEED SHELL JACKET」。
まだ、〈GOLDWIN 0〉を聞きなれない方がいると思うのでまずはブランド紹介から。
1958年創業の日本発の老舗スポーツメーカー〈Goldwin〉社がロンドンを拠点とするデザインデュオの“OK-RM”を クリエイティブディレクターとして2022年よりスタートした。アート、サイエンス、ネイチャー、3つのコンセプトをもとに、最高級の品質と時代を超えた物作りを追求する実験的プラットフォーム・プロジェクトだ。
タッグを組んだ双方のデザインとテクノロジーの用い、今後の時代を見据えネイチャー、「自然界との調和」をテーマにしている。取り組みとしては、使用している一部の素材は微生物によって培養させて生産された素材を使用している。石油から作られる化学繊維は現在海洋汚染の原因の一つとなっているし、そもそも石油自体が枯渇資源でいつまであるかわからない。微生物の力を借り自然のサイクルでモノづくりを可能にする。そんな新たなサイクルを生み出そうとしている。
また、「永く使う=エコ」と解釈し、全てのプロダクトに対して無償でのリペアサービスを行っている点も大きな取り組みだ。
ブランド説明が長くなってしまったがこちらのジャケットもただのアウトドアのマウンテンパーカーとは一味違う。まず、一目と商品を見てもらうとわかるのは生地のパターンの多さだ。美しくカーブの掛かったカッティングはまるでオートクチュールのハイブランドのようなデザインでもあり、着用した人の動きも制限をかけない。アウトドアブランドでは珍しくブランドロゴも表からは排除し、ZIPは小ぶりなものを装備。同系色にまとめられたアイレットなど都会でも馴染む。
非常にシンプルなデザインだが見て、触って、着ることで納得させられてしまうので、ぜひ店頭にて試してほしい。
Selector: Sugiura