EuroSCHIRMの
折り畳み傘

日帰りで金峰山に行った時のこと。

次第に怪しくなっていた雲行きは山頂に着くや雨へと変わり、昼食の場に悩まされるはめに。
普段は行動食なんかで手軽に済ませることが多いのに、その日は気合が違っていた。近所で美味いパンとソーセージを仕込み、ホットドッグと決め込むつもりだったのだ。
雨風を凌ぐ場を探すが良い場所が見つからない。なんとか木の下に腰を下ろすも、枝葉の隙間から降り注ぐ雨で湿る手元。なかば強引に食材に火を入れて、味わう間も無くいそいそと頬張った。

この時の教訓から、後日この傘を買った。
広げて地面に置くだけで手元を守ってくれて、時に強く照りつける陽射しを遮れば休息の質は格段に上がる。
山での“傘”の有効性についてはロングハイカーのためのものだと思って意識したことはなかったけど、いやいや、タープなんか持たないデイハイクでこそ。

たったの175gで得られる恩恵はとても大きなものであった。

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