
COVERCHORD FEATURE
STANDARD SELECTION
バイヤーが選ぶ、夏のスタンダード
メンズ・ウィメンズバイヤーが、 独自の視点でおすすめする、
この夏のスタンダードアイテム。
COVERCHORD が考える“スタンダード”なアイテムとは、「長きにわたって、愛し続けたい良質なもの」。
COVERCHORDのメンズバイヤー、ウィメンズバイヤーそれぞれが、偏愛に満ちた独自の視点でスタンダードアイテムをご紹介した「春のスタンダード」特集に続き、今回は「夏のスタンダード」をピックアップ。
強い日差しを遮るサングラスや、暑い季節にも心地よい素材を使ったウェア、見た目にも涼しいガラスのうつわや、爽やかな香りを纏えるフレグランスまで。自信を持っておすすめしたいアイテムを厳選してご紹介します。
暑い季節が来るたびに「いつまでも着たい、使いたい」と思える、「夏のスタンダード」が見つかりますように。
メンズバイヤーが選ぶ
夏のスタンダード
BLANC の サングラス
これぞ夏のスタンダード。
〈BLANC〉デザイナーの渡辺さんは、元々アパレルの出ということもあって、メガネを“道具”という面だけではなく“スタイリングの一部”として捉えています。そここそが、他のメガネブランドには無い最大の特徴。
そのせいなのかメガネが主張し過ぎることもなく、自然に顔に馴染んでくれるモデルが多いです。
難しく考えずに直感で選ぶのが一番間違いなし。
冷たい印象になりがちなメタルフレームなんかも、柔らかく見えてしまうのがとても不思議です。
絶妙な中間色を使ったフレームや、遊び心溢れるテンプルエンドの意匠など、一目で渡辺さんのお仕事だなと分かるのは流石です。
7月の頭から毎年恒例のポップアップを開催します。特別なアイテムもご用意していますので、どうぞお楽しみに!
COMESANDGOES の 別注キャップ
“日に灼けて色褪せ、汗染みでクタクタになったベースボールキャップを被っている、映画の主人公”をイメージして制作した、COVERCHORD別注のニュースタンダードキャップ。
〈COMESANDGOES〉デザイナーの一歩さんとは、映画の話をよくする仲です。
自分がここ2年ほど新作を全く観れておらず、新入荷の映画情報が一切無いために、会う度に毎回同じ古い映画の話に付き合っていただくのですが、もはや俳優名、監督名、なんなら作品名まで固有名詞を一切思い出せないおっさん同士なので、脳みそをフル回転させてどうにか思い出すために、クイズ大会が始まるという異常事態に陥ってしまっています。自分が新作映画鑑賞を早く再開させないと、今後30年ぐらいこのまま同じ話をし続けるんじゃないかと不安です。
話を戻しますが、基本的に洋服も帽子も靴も綺麗な状態をKEEPするのではなく、アジが出てきてからがようやく自分のものになっていくと思っている古いタイプの人間なので、こちらも例に漏れず、ガンガン被ってアジを出していく前提のキャップです(新品状態でもコットン部分のみ、予め洗いをかけた状態です)。綺麗なキャップを被っている映画の主人公は、あまり信用出来ません。
シンプルにオールコットン素材も考えたのですが、より一層味わい深くなっていくようにバイザーは革にしました。
レザーを使ったキャップは秋冬シーズンというセオリーを無視し、敢えて服装がシンプルになりがちな夏リリース。間もなく発売します。
季節を問わず、愛用し倒していただきたいアイテムです。
おおやぶみよ の ガラス
おおやぶさんが作るガラスの作品はには、従来のガラスのイメージとは真逆をいく“暖かみ”があります。
敢えて気泡を残すことによって、透かした光がより一層瑞々しく輝き、 フォーマットで型にはめずに、思うがまま自由に形作られたガラス作品は、 同じように見えても二つとして同じものが無い、LIKE A 人間交差点なのであります。
うちのキッチンには、10年選手の「スピカグラス」が鎮座していますが、使い込みすぎて全体的に細かい擦り傷がつき、光の透け感もだいぶ鈍くなってきましたが、長年履き込んだジーパンのようにとても愛着が湧いています。
こうなってくるともはや手に馴染むどころの騒ぎではなく、手に取るだけで条件反射でいつもと同じ凹みにそれぞれいつもの指をひっかけてしまうほどのレベルです。 焼酎ソーダ割りを飲む時は、これ一択です。
おおやぶさん、久しぶりに盛大に乾杯したいですね。
MERREL の ジャングルモックブリーズ
小さいお子さんがいらっしゃる方には、首がもげるほど頷いていただけると思いますが、日々靴紐を結ぶ&解く暇もありません。
全く待ってくれない我が子のスピード感についていくためには、スリッポンが必須。
全速力で公園を走ることになるので、履き口が狭い&ゴムも幅狭めで、滅多なことでは脱げたりしない安心感も非常に重要なポイントですし、週末はただの運転手なので、ドライビングシューズのように踵裏側までアウトソールが貼ってあり、車の運転もしやすいのも、本当に有り難いです。
“ブリーズ”は、メッシュアッパー仕様のものを指しますが、これが軽くて夏には一番良い。
〈MERRELL〉ロゴが入っている位置が本家ジャングルモックより控えめで、個人的レジェンダリースタンダードとして日々の生活を支えていただいています。本当にありがとうございます。
ウィメンズバイヤーが選ぶ
夏のスタンダード
Baserange の リネンシリーズ
リネンって、年齢層ちょっと高めなマダム感のイメージありませんか? きっと涼しいに違いないんだけど、落ち着いた感が出ちゃいそうだし、手を出しにくいなと。
それでも暑さには勝てず、ずっと気になっていたリネンアイテム。実は、みんな大好き〈Baserange〉からリリースされていて、真夏の制服としてとても優秀なアイテムです。
ブランドの定番キャミワンピとロングスカートは、トレンドに左右されないシルエット。
年4回新色が出るので、今シーズンは何色が出るかを待つのも楽しみのひとつ。今季の淡いベージュも素敵カラーです。
トップスなどの新作も不定期でリリースされるので、シーズンをまたいで予想外にセットアップが叶うところに、集め甲斐があります。
暑い暑いと言っても暑さは変わらないから言いたくないけど、言わずにはいられない猛烈に暑い夏が間もなくやってきます。
少しでも快適に過ごすために、〈Baserange〉のリネン素材シリーズは夏のスタンダードだし、わたしの一軍アイテムです。
19-69 の フレグランス
私が高校生だった頃、香水といえばほぼデパコス一択で、3人に1人は同じ香りをつけていたくらい選択肢が限られていたように思います。
時を経て、現在は「ニッチフレグランス」なんてジャンルが急成長中です。お気に入りの調香師が手がけた香りを探したり、自分だけの香りを纏いたい、という香水玄人が増えている印象です。
昨年から取り扱いをスタートした、スウェーデン人アーティストのヨハン・ベルゲリン(Johan Bergelin)が手掛ける、カルチャー・コスメティックブランド〈19-69 (ナインティーン シックスティナイン)〉もニッチフレグランスのひとつです。
たくさんのブランドのフレグランスが並ぶ内覧会に伺い、カラフルなパッケージに惹かれて手に取ったのがこのブランドでした。
実際に試した香りも、ひとつずつの香りのコンセプトも素敵で、すぐに取り扱いさせていただきました。
COVERCHORDでは〈19-69〉のラインナップから、季節によって香りのセレクトを変えています。自分だけの定番の香りを、春夏、秋冬で変えてみるのもお勧めです。

Maison Margiela の TABI バレエ
〈Maison Martin Margiela〉を認識した10代後半。斬新なデザインに目を奪われ、憧れた「TABI」ブーツ。
今ではわたしの友人も、一人一足は持っていると言っても大げさではないくらい、多くの人に知られ、愛用されるシューズになりました。
そんな「TABI」には、毎シーズン新型が登場していて、サイドゴアやメリージェーン、ミュール、ローファーなど、目移りするほどバリエーションが豊富です。
中でも今の気分は、「TABI ブーツ」に次ぐ定番となった「TABI バレエ」。バレエシューズならではのラウンドトゥも好きだけど、ワイドなパンツの裾から控えめに覗くスプリットトゥがなんとも可愛らしい。
セットアップのようなちょっとかっちりした装いにも合うし、もちろんデニムパンツでカジュアルに合わせるのもいい。
ソックス合わせも楽しめるし、こんなに個性的なデザインなのに不思議とどんなコーディネートにもしっくりハマるのが魅力です。
もちろん履き心地がいいのは大前提。履き潰しても買い直しができる、定番ゆえの安心感もポイントです。
定番でありながら普通になりすぎない、自分のスタイルに合った履き方が楽しめる貴重なアイテムだと思います。
Yoi Iniki の ピアス

「大人になったらアクセサリーは、シルバーからゴールドに変えよう」。20代からそんなふうに考えていましたが、特に「大人になった」というきっかけもなく、なんとなく同じアクセサリーを身につけていました。
そんな中、COVERCHORDで〈Yoi Iniki〉の魅力に触れ、少しずつ少しずつ買い足していって、全てのアクセサリーを〈Yoi Iniki〉へと入れ替え完了した今、ようやく自分の定番が整った気がします。
なかでも特にお気に入りなのが、毎日欠かさずつけている「HOOP E」。
K18イエローゴールドを使用した小ぶりなフープで、一見シンプルなのになんとも言えない存在感。ボリュームもサイズも計算しつくされて、デザインされているのだと思います。
そして何より、オリジナルの留め具がとにかく優秀。開閉がとてもスムーズで、つけていることを忘れるくらいの快適さ。寝るときもお風呂のときも、邪魔に感じたことがありません。
ピアスホールが複数ある方には重ねづけもしやすい控えめなデザインなので、組み合わせも楽しめそうです。
〈Yoi Iniki〉は他のアイテムも洗練されていてどれも素敵ですが、デザイナーの喜生さん、野生さんの自然体な魅力がデザインにも表れているんだろうなと思います。 いろいろ書いてしまいましたが、実際に手にとっていただくのが一番伝わるはずです。ぜひ店頭で実感していただきたいです!
