2023-12-8
工藤真人工房の
白いポット
贈りもの選びの時間は、相手を想う愛の時間だと考えます。
「あの人の趣味に合うかしら」「これ、貰っても持て余さないかしら」
奥手かつネガティブな僕は、かつて贈りもの選びに頭を抱えていました。
けれど大丈夫。COVERCHORDへひとたび足を運べばもう安心。
一つひとつに作り手の個性宿る、思いもかけない「素敵な何か」にきっと出逢えます。
僕はここでのお仕事に就いてから、この愛おしくも悩ましき時間を心から楽しめています。
さてさて、今回僕が贈りものとしてみなさんへご紹介したい「素敵な何か」は〈工藤真人工房〉の生活陶器。その無駄なくシンプルなデザイン性と、食卓を暖かく彩る柔らかなうつわたち。
これらを生み出すは、「豪傑」という言葉を体現したような力強い生命力とエネルギーに満ちた作家・工藤真人さん。僕の大好きな人です。
実は新宿歌舞伎町育ちというなかなかのシティボーイの工藤さん。茨城県は阿字ヶ浦に自宅兼アトリエを構え30年以上!日々うつわ作りへ向き合っています。
「女房にやらされてんだよぉ〜」と笑いながら、けれどとっても楽しそうに轤へ向かう姿。
阿字ヶ浦海岸を望むアトリエのデッキで、ゆっくり珈琲を飲みながら(大好きなラーメンの話など余談含め)色々なお話をした時間はかけがえのないものでした。
「物としての美しさ」は一つの指標として重要な要素だと思うけれど、「物を取り巻く生活にどれだけ愛着を持てるか」は、また別の価値観。
工藤真人さんのうつわ作りに対する「情熱」や「好き」が込められた作品には、人の手で作られたからこその温もりが感じられます。
「白マットポット」は、なんだか工藤さんと珈琲を飲んだ、あの穏やかな時間を呼び込んでくれるような気がして。
素敵なひとときを共にしたい、あの人に贈ってみてはいかがでしょうか。
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