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COVERCHORD CULTURE

クリエイターにきく、
年末年始に見たい映画とドラマ。
2024 - 2025

COVERCHORDの年末恒例企画。
各界で活躍するクリエイターがオススメする映画とドラマ。

毎年ご好評いただいているCOVERCHORD恒例の特集。
今年も各界で活躍するクリエイターに、年末年始に観たいオススメ映画・ドラマシリーズを聞いた。

何度でも見返したい名作、今ホットなサブスクのオリジナルドラマ、一気見したいシリーズものなどなど……。
一年の締めくくりに、はたまた、新しい年の幕開けに。どんな作品を観て過ごそうか。

あなたの鑑賞計画を手助けする、クリエイターたちの熱いリコメンドは必読です!

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MC・ラッパー・歌い手
鎮座DOPENESS
オススメの3本

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『スーパーの女 』/ Supermarket Woman
1996年 日本
監督:伊丹十三 / Juzo Itami
僕が幼少期の頃なんとなくTVで流れていた伊丹十三さん監督作『タンポポ』を急に見たくなり その事をきっかけに伊丹十三の作品を集め始めました。 その中でハマってしまった作品の一つです。 宮本信子さん扮する主婦で未亡人の井上花子と、 津川雅彦さん扮する潰れかけのスーパーマーケット「正直屋」の経営者井上五郎との物語。 2人は幼馴染で近所に出来たスーパー「安売り大魔王」で久しぶりの再会をする。 「安売り大魔王」の経営の仕方を見抜く花子、今後の経営をどうすればいいか? と悩んでいた五郎は今の花子に「正直屋」の現状を見てもらい、客観的に経営状態を指摘された後 花子にうちで働いてくれないか? とお願いする。そこから始まる群像劇。 人々の描き方がほのぼのした雰囲気がありつつも、時に鋭い視点のやりとりが差し込まれたり、かと思えば……と最後までスルスルスルッと軽快な展開に引き込まれてしまいます。 伊丹十三作品はネット配信されていない為、DVD等を購入し視聴するしかありません。 しかしどの作品もとても素晴らしいのでオススメです!! その中でも今回この作品を選んだ理由は、年末年始に見るにうってつけだからです!

『男はつらいよ第38作目(知床慕情) 』/ It's Tough Being a Man 38th work (Shiretoko Bojo)
1987年 日本
監督:山田洋次 / Yoji Yamada
僕の父が見ていて幼少期の頃から、《男はつらいよ》シリーズには何気なく触れておりました。 ある時Netflixで改めて自分で再生してから、その面白さ 魅力の入り口にたどり着きました。 《男はつらいよ》のVHSセット迄購入し、度々流しては寅さんを囲むご家族や旅の道中で出会う人々とのやりとり、渥美清さんの所作に感動しております。 この回では三船敏郎さん扮する獣医で真面目故に気難しく不器用な上野順吉と知床で出会う事から始まる物語。 順吉の家の近所にある、居酒屋「はまなす」の女将、淡路恵子さん扮する悦子と順吉の 思い裏腹なやりとりに寅さんがヤキモキする様はとても魅力的です! 一度ハマったら抜け出せないw、そんな《男はつらいよ》シリーズ。この機会にいかがでしょうか?

『ダウンタウン81』/ DOWNTOWN 81
2000年 アメリカ
監督:エド・ベルトグリオ / Edo Bertoglio
1978年~1982年の4年間、NYのケーブルテレビで放送されていた『TV PARTY』という生放送番組(この番組のドキュメンタリーDVDもあります。オモシロイ)で司会を務めていた グレン・オブライエンさん脚本で作られた映画。『TV PARTY』に出演していた人が主な出演者で、主役にジャン=ミッシェル・バスキアさん。ある日病院で目覚めたバスキアが、その足でNYの街に繰り出す所から物語がはじまります。 僕はこの映画に映るNYの街並みやアーティストの方達、そしてファッションを見るのが好きです。80年代初頭のNYは非常にゲットーでハードな世界であるはずなんですが、どこか可愛らしくほのぼのと映してて和みますw。バスキアと様々なジャンルのアーティストの交流で淡々と流れていく75分間は見やすくて見飽きない!


鎮座DOPENESS(ちんざドープネス)
1981年東京生まれ。10代の頃にHIPHOPに魅せられる。2000年代MCバトルシーンから台頭し認知が広がる。昨今はG.RINAとZEN-LA-ROCKとのFNCYやU-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESSとしてアルバムをリリースしている。ソロではサブスクに定期的にLIFEWORKシリーズ『BeAt日ShIt』をリリース。その他様々なアーティストとコラボレーションを展開。
Instagram_@chinza_dopeness_time
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MARMOT CAPITAL
菊乃
オススメの3本

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『ユーフォリア』/ EUPHORIA
2019年~ アメリカ
監督:サム・レヴィンソン / Sam Levinson
いま見進めてるドラマ。Drakeがプロデュースしているので使われている音楽も最高。衣装やメイクもキャラクターの個性に合わせて作り込まれていて(ように見えてわざとらしくなくナチュラルに溶け込んでる感じ)、いちいちなるほど~、と感心してしまう。

『ホリデイ』/ The Holiday
2006年 アメリカ
監督:ナンシー・マイヤーズ / Nancy Meyers
毎年この季節になると見たくなる映画。2000年代初頭のロマコメは何度見てもほっこりします。自分の成長と共に毎年気になるポイントや、うんうんと頷けるシーンが違ってくるのも楽しみな点。

『ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~』/ Beautiful Life
2000年 日本
脚本:北川悦吏子 / Eriko Kitagawa
ちょうどNetflixにあがっていて、年末年始に一気見しようとしているドラマ。この年代の日本のドラマは、いま見るとクサイ台詞も多いけどやっぱりいい。特にキムタクが出ていれば、もう間違いないです。


菊乃(きくの)
東京出身。サンフランシスコ、ロンドンで写真とアートを学ぶ。2015年〈PURPLE THINGS〉を立ち上げる。 現在は〈MARMOT CAPITAL〉のディレクターを務める。 メンズアイテムも自然に取り入れたカジュアルなスタイル や、自身のYouTubeにもファンが多い。
Instagram_@kiki_sun
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Kaptain Sunshine
児島晋輔
オススメの3本

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『パリ、テキサス』/ Paris,Texas
1984年 / 西ドイツ・フランス
監督:ヴィム・ヴェンダース / Wim Wenders
ヴィム・ヴェンダース監督の、1980年代の切ないロードムービー。ライ・クーダーの音楽に乗せて、時代感あふれるファッションも見どころのひとつで、ロビー・ミューラーさん撮影の質感がとても素晴らしい。

『東京物語』/ Tokyo Story
1935年 / 日本
監督:小津安二郎 / Yasujiro Ozu
小津安二郎監督の名作中の名作。年越しには名作邦画をまとめて見直したくなりますね。

『ノッティングヒルの恋人』/ Notting Hill
1999年 / イギリス
監督:ロジャー・ミッシェル / Roger Michell
ロンドンのノッティングヒルが舞台の、ど直球なラブストーリー。最後を飾るコステロの「She」がエモ。冬になると見たくなる1本です。


児島晋輔(こじま・しんすけ)
ファッション雑誌の編集者を経ていくつかのブランドを経験後、2012年に〈Kaptain Sunshine〉をスタート。
2025年3月には待望の東京直営店がオープン予定。
Website_kaptainsunshine.com
Instagram_@kaptainsunshine
Instagram_@ks_shunsukekojima
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文筆家・料理研究家
ツレヅレハナコ
オススメの3本

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『スタンリーのお弁当箱』/ Stanley Ka Dabba
2011年 インド
監督:アモール・グプテ / Amole Gupte
ムンバイの小学生たちが主役の、歌もダンスも出てこないインド映画。少年スタンリーは、家の事情で学校にお弁当を持ってこられない。そんな彼を助けようとする友人たちも含め、子供たちがとにかくかわいい! あまりにも演技が自然だなと思ったら、彼らには映画だと知らせておらず、1年半かけ、毎週土曜日に学校へ集めてワークショップの一環として撮影をしたらしい。
もうひとつの見どころは、タイトルにもあるお弁当。子供たちが、インドならではのステンレス3段弁当箱に詰めてくるランチが本当においしそうで、観ているとおなかが空きます。お正月料理に飽きたころ観ると、確実にカレーが食べたくなるはず。

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』/ Chef
2014年 アメリカ
監督:ジョン・ファブロー / Jon Favreau
ロスの一流レストランのシェフだった主人公の中年男性が、料理評論家とネット上で言い争いに。大炎上した結果、仕事もクビになる。当初はふてくされるけれど、息子の励ましもありキッチンカーの「キューバサンド」店を開業。このスペシャルなキューバサンドがめちゃくちゃおいしそうなのはもちろん、主人公が気持ちを切り替えて一から人生をやりなおすさまにとても元気をもらえます。ボロボロの中古キッチンカーをリペアして、大人気店になるまでの過程もテンポよく痛快。同年代としては「来年も新しいことに挑戦するぞー!」という気持ちになりそう。

『ゴッドファーザー』3部作/ The Godfather, The Godfather Part Ⅱ, The Godfather Part Ⅲ
1972年, 1974年, 1990年 アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ / Francis Ford Coppola
アメリカマフィアの掟とファミリーの盛衰を描くアカデミー賞2度受賞の名作。家族愛あり、バイオレンスあり、パート1は50年前の作品ですが今でも引き込まれてしまう。個人的に小学生のころから我が家の年末年始恒例行事が「家族でゴッドファーザー3部作を一気観する」だったため、実家を出た今でもその行事を行っています。もはや観ないと正月が来た気がしない。すべてを観ると10時間近くかかりますが、3代にわたるゴッドファーザーの壮大な歴史にじっくり没入できるのは年末年始だけ!
トマトミートボールスパゲティ、自家製のニョッキ、カンノーリ……随所に出てくるイタリア系ファミリーならではのおいしそうな料理も必見。


ツレヅレハナコ
書籍や雑誌、WEBなどへの寄稿やレシピ提案ほか、器や調理器具のプロデュースもおこなう。著書に『ツレヅレハナコのからだ整え丼』(GAKKEN)、『まいにち酒ごはん日記』(幻冬舎)など多数。
Instagram_@turehana1
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焼き物屋
北岡幸士
オススメの3本

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『モハメド・アリ かけがえのない日々』/ WHEN WE WERE KINGS
1996年 アメリカ
監督:レオン・ギャスト / Leon Gast
たまたま年末年始に見てすごく良かった作品。後に「キンシャサの奇跡」と呼ばれるモハメド・アリvsジョージ・フォアマンのタイトルマッチを中心に描いたドキュメンタリー。モハメド・アリがとにかくブッ飛んでいて、その生き様に胸が熱くなります。原題もカッコいい。見終わったあと元気をもらえる作品で、年末年始に見るのにいいかなと思います。

『ビフォア』3部作 / Before Sunrise, Before Sunset, Before Midnight
1995年, 2004年, 2013年 アメリカ
監督:リチャード・リンクレイター / Richard Linklater
リチャード・リンクレイターはどの作品も好きなのですが、折角まとまった時間がある年末年始、〈ビフォア〉シリーズの一気見をおすすめしたいと思います。最初の作品と二作目が作られるまでに9年、二作目と三作目が作られるまでにまた9年、その時間が作中の時間と対応していて、2人の主人公、そして俳優本人たちと監督が、年齢と人生を重ねていくところが作品に刻まれています。基本的に限られた場所と時間で2人が話しているだけという会話劇で、見やすいというのもおすすめポイントです。

『パーフェクトデイズ』/ PERFECT DAYS
2023年 日本・ドイツ
監督:ヴィム・ヴェンダース / Wim Wenders
主人公が淡々と、静かに鉄壁のルーティンを守りながら日々を重ねる姿に背筋が伸びます。作品に通底する静謐なトーンが年末年始に見るのにふさわしいのでは、と思い選びました。ヴェンダースが切り取った東京が美しいです。


北岡幸士(きたおか・こうじ)
大学卒業後、社会人経験を経て、焼き物の道に入る。有田窯業学校を卒業後、岐阜県土岐市で修行。2010年に故郷福岡に戻り独立。
Instagram_@kojikitaoka
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MARCOMONDE / WANDERUNG
角末有沙
オススメの3本

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『ストレイト・ストーリー』/ the Straight story
1999年 アメリカ
監督:デイヴィッド・リンチ / David Lynch
一人のおじいさんが時速8kmの芝刈り機に乗って、500km以上離れている仲違いをした兄に会いに行くという、実話を基にしたストーリー。ゆっくりと進む味わい深いストーリーの中に引き込まれます。旅の途中で出会う人々との会話には、考えさせられる言葉も多くて、年齢を重ねると共に何度も見返したくなります。本当にデイヴィッド・リンチが監督したの? と思えるほどの、優しい空気感のある作品です。

『ダージリン急行』/ THE DARJEELING LIMITED
2007年 アメリカ
監督:ウェス・アンダーソン / Wes Anderson
父の死をきっかけに集まった仲の悪い三人兄弟が、列車旅をしながら成長していくロードムービーです。私の大好きなインドをウェス・アンダーソン監督が色彩豊かに描いてくれています。色、柄、人がたくさん詰まっていて、観ていて飽きがこないです。仕事で行くインドはいつも車移動なのですが、いつか列車旅もしてみたいなと思わせてくれる作品です。

『ブラックリスト』/ BLACKLIST
2013 - 2023年 アメリカ
監督:ジョー・カーナハン / Joe Carnahan
数年に一度、病気のように長編ドラマを観る時期があるのですが、その中でも直近でハマったのが『ブラックリスト』です。
“犯罪コンシェルジュ”と呼ばれた主人公が、これまで関わってきた犯罪者リストを元に、FBIと協力しながら世界中の凶悪犯罪者を逮捕していく物語です。脚本が素晴らしく、毎シーズンハラハラが止まりません!! 年末年始のマンネリ化したエンタメに疲れた方はぜひ!! ただとっても長いのでご注意ください!!


角末有沙(かくすえ・ありさ)
2007年レッグウェアブランド〈MARCOMONDE〉をスタート。  テーマとなる国を訪れ、その土地の民族や建築、芸術、歴史などからインスピレーションを受け、独特なスタイルでデザインする。2025年よりインドの手仕事に特化したブランド〈MAHAL〉をスタートさせる。
Website_marcomonde.jp
Instagram_@marcomonde_official
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RISIKO
山根裕紀子
オススメの3本

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『箱男』/ The Box Man
2024年 日本
監督:石井岳龍 / Gakuryu Ishii
個人的に今年一番影響を受けた作品。ベルリン国際映画祭でのワールドプレミアにスタッフとして同行したことも大きいけど、ストーリーをはじめ、完成までの道のりと想いに圧倒されました。原作は安部公房。頭から段ボールをかぶり、完全な匿名性を手にして世界を一方的に覗き見る「箱男」。その姿に心を奪われたカメラマンの“わたし”も箱男となるが、数々の試練と危険が襲いかかる。第三者的な視点だけでなく、自分のこととしても考えられるし、見る度に違う映画体験ができる。この作品との出会いをきっかけに、今年は映画館に通うようになって、映画を特集した『RISIKO Issue 5 “BOX”』が完成しました。

『アル中女の肖像』/ Ticket of No Return
1979年 ドイツ
監督:ウルリケ・オッティンガー / Ulrike Ottinger
「飲むために生き、飲みながら生きる、酒飲みの人生」というキャッチコピーから最高! 2020年にタベア・ブルーメンシャインの回顧上映で観て以来、彼女の虜になりました。西ベルリンへの片道切符を手に、飲み歩く女性の話。主演のタベアがただただ美しくてぶっ飛んでて、ずっと飲んだくれてる。歌う以外、基本しゃべらない。酩酊して、自己を破壊し続けるんだけど潔い。タベア自身が担当したカラフルでドレッシーな衣装、ウルリケ・オッティンガーが映し出す美しい映像や色彩に見とれてしまうし、当時のベルリンの雰囲気やニナ・ハーゲンをはじめアングラで個性的なキャラクターたちもいい。一人でお酒を飲みながら、この世界観にどっぷり浸りたいです。

『パディントン2』/ Paddington 2
2017年 イギリス・フランス
監督:ポールキング / Paul King
マンチェスターでポストパンクデュオThe KVBと飲んでる時、「子ども向けの映画なんだけど、楽しめるから絶対見てほしい!」と激押しされた作品。『パディントン』じゃなくて、『パディントン2』。『RISIKO』の映画特集で彼らがオススメしてくれたUK映画『ハイ・ライズ』も観たいんだけど、年末年始はこっちの気分。『パディントン2』からの『パディントン』、そして来年公開予定の3作目『パディントン・イン・ペルー』に備えたいです。


山根裕紀子(やまね・ゆきこ)
エディター、ライター、コーディネーター / 『RISIKO』編集長。2012年よりベルリンへ移住。主にファッションやカルチャー誌を中心に企画、取材、執筆をするほか、ブランド撮影のキャスティングも担当している。2021年、ドイツのアンダーグラウンドな音楽やカルチャーの“今”を紹介するインディペンデントマガジン『RISIKO(リジコ)』を創刊。2024年11月には、映画を特集した『RISIKO Issue 5 “BOX”』をリリースした。
Instagram_@risikomagazine
Instagram_@yukikopica
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村上圭吾
オススメの3本

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『サムウェア』/ SOMEWHERE
2010年 アメリカ
監督:ソフィア・コッポラ / Sofia Coppola
ホテル暮らしの有名な映画スターの華やかな生活と空虚感。そこに離婚した妻のもとで育った娘が訪ねてきて、一緒に生活する中で人生を見つめ直す作品です。起伏の無いゆったりとしたストーリー。同じく娘をもつ父として共感できる部分もあります。主演のスティーブン・ドーフのクタクタに着古したヴィンテージが、自分のイメージするアメリカという感じがして好きです。

『ミッドナイト・イン・パリ』/ Midnight in Paris
2011年 アメリカ
監督名:ウディ・アレン / Woody Allen
脚本家の主人公が、夜中に1920年代のパリにタイムスリップして、ヘミングウェイやピカソ、マティスやダリなどの偉人たちと出会う、非現実的なストーリー。自分の好きな画家や文化人がでてくるので楽しめます。憧れる時代の良い所ばかりを見て、今より昔は良かったと思っている主人公が、結局どんな時代でも不満を持つことに気づく映画です。

『イーティー』/ E.T.
1982年 アメリカ
監督名:スティーヴン・スピルバーグ / Steven Spielberg
年末年始はあまり何も考えずに見れる映画も見たくなります。言わずと知れた映画ですが、1980年代のアメリカの色や時代背景、部屋の中の小物、ファブリック、キッズ達の服がとても素敵です。スウェット、ネル、大きめのデイパック、フットボールTee、ボーリングシャツなど、自分が夢中になって古着屋に通っていた頃を思い出します。ストーリー以外の所で映画を見るのも面白いかもしれません。


村上圭吾(むらかみ・けいご)
2011年に〈blurhms〉設立。その後、〈blurhmsROOTSTOCK〉を設立。
上質な原料から生地の開発を手がけ、ミリタリーやワークウェアなどマスターピースをインスピレーションとし、着用時のバランスや着心地の良さを追求。上質な生地と丁寧な縫製にこだわった物作りをしている。
Website_blurhms.com
Instagram_@blurhms_official
Instagram_@blurhms_rootstock
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