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カバーコードの逸品

長く愛せる一生ものの「逸品」をご紹介。

庖丁工房タダフサ
パン切り

COVERCHORDで取り扱わせて貰っているブランド・メーカー・作家さん、そのどれも本当に大好きで思い入れの深いものばかりですが、なかでも長年取り扱いを熱望したのが〈庖丁工房タダフサ〉の包丁。世界に認知された”燕三条”の肩書きとともに、料理とキッチンツールを愛する人たちに常に一目置かれている、そんな存在だと思っています。

〈庖丁工房タダフサ〉では、「この3本があればおうちのキッチンでの大体の事が出来ますよ」というユーザーフレンドリーかつフィロソフィに満ちた「基本の3本」というものを提唱しています。そのうちの1本に選ばれているのが、この「パン切り」なんです。

パン切り包丁といえば波型の刃。ふかふかしたパンを潰さず切るための形状ですが、ノコギリの原理と一緒でパンくずが出ます。そりゃ当然です。ですがその当然を「当然じゃなく」したのが〈庖丁工房タダフサ〉のパン切りのすごいところ。

ご覧の通り波型の刃はあくまで刃先のみ。刃全体は普通の包丁のようにストレートです。刃先でキッカケだけ作ればあとは切れますよっていう。これ、余程切れ味に自信がないと出来ないと思っています。だから切りはじめ以外はパンくずが出ませんし、サンドイッチなんか切ったら中の具材を潰さず綺麗に切ることができるんです。

鍛冶・金物の産地として名高い新潟県三条市で1948年に創業した、刃物のエキスパート〈庖丁工房タダフサ〉。一般的なステンレス鋼ではなく”SLD鋼”と呼ばれる特殊合金鋼を使用した刃は、曰く「硬いのに粘りがある」そうです。なんだか歴史上の銘刀のようでカッコいい。

柄の部分には”抗菌炭化木”という特許取得の優れた木材を使用しています。炭化することで菌が繁殖しないという優れものですが、木が持つ本来の風合いもしっかりと生かされていて、美しい刃とのコントラストはキッチンでも特別な存在感を放ちます。

「何で切ったらこんな綺麗に切れるの?」
そんな疑問を抱かせる美しい断面。この包丁を買って使ってみてください、それだけです。

なお、筆者は勿論パンが大好きです。三度の飯がパンでも全く問題ありません。
一番好きな食べ方は目玉焼き(無論サニーサイドアップ)の黄身に醤油をひと垂らしして、カリッと焼いたトーストにON!伸ばしたバターと醤油と黄身のトリニティ。全くスタイリッシュじゃありませんが、想像通りの味で最高に美味いです。やっぱりパンが好き。

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